五色塚古墳と小壺古墳― 神戸市垂水区五色山 ―
「五色塚古墳」(千壺古墳とも呼ばれている)
明石海峡を一望できる丘に、4世紀末より5世紀にかけて築造された、兵庫県下最大の前方後円墳。規模は全長194m、前方部幅81m、高さ11.5m、後円部の直径125m、高さ18m、周囲に幅10mの堀をめぐらしている。
三段に築かれた墳丘のうち、下段は、地山を前方後円形に掘り残し、中段及び上段は盛土を行っており、下段の斜面には小さな石を葺き、中段及び上段の斜面には大きな石を葺いている。三段の斜面を覆う葺石の数は223万個、総重量2784トンと推定され、墳丘と二段のテラスには墳頂上に見られる様に、鰭付円筒埴輪や朝顔型埴輪など2200本以上の埴輪があったと推定されている。また少数の蓋形埴輪、盾形埴輪なども発見されている。
堀には2つのマンウドが発見され、その1つには円筒棺を埋めていた。

五色塚古墳
「小壺古墳」
直径67m、高さ9mで二段に築かれた円墳で墳丘の頂部と小段には埴輪をめぐらせていたが、斜面に石は葺かれていなかった。小壺古墳からは、鰭付円筒埴輪のほかに家形埴輪が3個分発見されている。
築造年代は、五色塚古墳とほぼ同じであると推定されている。
現在の様に復元されたのは昭和50年で10年の歳月と、2億5200万円の経費を要したという。五色塚古墳、小壺古墳とも埋葬者に定説はなく、壮大な規模であることから古代にこの地を支配した明石国造クラスの墳墓と考えられている。
明石海峡を一望できるこの場所に立つと、はるか昔に巨大古墳を築いた人々や被葬者への思いもまた格別の思いがある。

小壺古墳
- JR・山陽電鉄「垂水駅」から西へ徒歩約15分:山陽電鉄「霞ヶ丘駅」から東へ徒歩約10分
- 09:00~17:00 月曜日定休(祝日の場合は翌日)年末年始 無料 TEL 078-707-3131
| 参考資料 | 同公園パンフレット |
|---|
文:吉崎 敏男





































