藍那― 神戸市北区山田町 ―
藍那は周辺の新興住宅街(北五葉・星和台)と隣接しながら、違った古い雰囲気を持った集落だ。急な斜面に茅葺きの民家を交えて家が密集しており、石像物や古い言い伝えを残している。
福原の地に遷都した平清盛が丹生山にあった明要寺に参詣して、その途中の藍那を大切にしたとか、源義経が鵯越の坂落としのために通った「義経道」とか、その他、大きな尼寺があったとか、伝承がある。

神戸電鉄藍那駅もローカル線の駅らしい。駅前の「七本卒塔婆」が目に入る。駅前の小高い土手に立っており、七本の石柱、三つの三重の石塔がある。
駅に近い線路沿いに、紫式部の墓との伝承がある宝篋印塔がある。1.2メートルの美しい塔で、永和二年の文字が読み取れる。 細い道を南に上がっていくと藍那の辻にも宝篋印塔と古い道標が向き合っている。この塔は和泉式部の墓との伝承を持つ。これも南北朝時代(1376年)である。美しい塔は美女の墓になぞらえるだろうか。
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| 紫式部の墓との 伝承がある宝篋印塔 |
藍那の辻の道標 | 和泉式部の墓との 伝承がある宝篋印塔 |
文:佐野 良
※宝篋印塔(ほうきょういんとう) ・・・ 宝篋印塔は、もとはお経を納めた塔でしたが、のちに死者を弔うものに変化しました。































