三身山 太山寺― 神戸市西区伊川谷町前開 ―
本堂創立は寺伝によれば霊亀2年(716年)の開山と言われる。弘安八年(1285年)に旧本堂が焼失し、永仁年間(1293年~1299年)に再建され現在に至っている。
本堂は神戸で唯一の国宝に指定された建造物で、正面20.82m 側面17.76mと大規模で、仏教の大衆化に伴う新しい仏殿の形式が成立した初期の例として重要な遺構と評価されている。
三重塔建武中興(1334年)の時、朝敵北条勢を討つため大塔宮護良親王の令旨を受けて、当寺衆徒のめざましい活躍があった。寺運は大いに栄え、この地方の一大 法城として南北朝時代には支院四十一ケ坊、末寺八ケ寺、末社六ケ社を持ち、僧兵も養っていたが、世相の有為転変や戦火によっての興亡、浮沈は著しく、現在 は龍象院、成就院、遍照院、安養院、歓喜院の五ケ坊となっている。
播磨の名刹として幾多の戦乱や時勢の波にもまれながら1300年の法灯を守り続けてきた太山寺は、今新たなる歴史を歩もうとしている。
交通は、地下鉄伊川谷駅からのバスと、地下鉄名谷駅からのバスがある。
文:吉崎 敏男





































