六條八幡宮― 神戸市北区山田町中 ―

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山田川の向こうに、美しくのんびりした農村風景が広がっている。その中に、神社で三重塔を持つ「六條八幡宮」がある。その他、能舞台・神楽殿・八幡宮本殿・六條稲荷の社殿がある。顔がそれぞれ違う狛犬も何組かあり、楽しい。
「六條」と地名にもない名が冠せられたのは「吾妻鏡」(鎌倉時代の記録書)によれば平家滅亡後、源頼朝が祖父為義のために京都六條の旧為義邸に左女牛八幡 宮を建立し、その後丹生山田の地を社領地にしたと書かれている。この地へ八幡宮を祭ったことから名付けられたと思われる。近所の口伝えでは、神功皇后の行 宮(あんぐう)跡だともいう。

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三重塔は国指定の重要文化財である。文正元年(1466年)鷲尾綱定によって建てられ、室町中期の建築様式をよく伝えている。神社の三重塔は全国に十八、兵庫県下に三つだけと聞いている。
杉の大木、槇の老木、「市民の木」に指定されている銀杏の大木、裏山の樫の緑などハイキングによい。十月十日には馬上から弓を射る流鏑馬の神事を行う神幸祭がある。
六條八幡宮の前を東へ200mも歩くと、丸い大きな石が、いわくありげに据えられている。台座に「新兵衛石」とある。江戸時代、四代将軍綱吉のころ、年貢軽減の直訴をした少年が隠れていた石だという。直訴は死罪とされていたが、新兵衛は許され年貢も軽減されたそうだ。
「新兵衛石」を右に見て登ること500m、無動寺の参道の入り口に着く。
文:佐野 良
| 近郊の見所 | 無動寺 |
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