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ほっと湯めぐり、銭湯の魅力


 
ほっと湯めぐり、銭湯の魅力
 

年末年始もひと段落。冷え込む日には、ぽかぽかのお風呂でゆっくり温まりたいですね。

今回は身近なリラックス・スポット「銭湯」に注目。

日本人の心のオアシスとして神戸にも根ざす外湯文化。浴槽の種類からアートな楽しみまで、その魅力を紹介します。自宅とはひと味違う至福を求めて、いざ湯けむりの中へ!

 

湯けむりのいろは -銭湯のここに注目-
レトロ感の息づく「外湯アート」

世代を超えるお風呂の魅力

■ 湯けむりのいろは - 銭湯のここに注目 - ■■■■■■

 

■ 外湯ならではの「温泉」 ■■■

写真:灘温泉水道筋店。趣ある外観です。

都会でも本物の温泉浴を楽しめるのが、銭湯の凄いところ。神戸市内には天然温泉の銭湯が数多くあり、利用している源泉ごとに効能は様々です。

 

今回お邪魔したのは、「灘温泉水道筋店」。店舗は平成15年に改装した新しい造りですが、創業は昭和13年の老舗です。

 

こちらの温泉は、神経痛・関節痛・慢性消化器病などに効能があるそうです。カランやジェット風呂にも、地元・六甲の伏流水(自然地下水)を引いていました。

 

■ 銭湯の華、浴槽のバラエティー ■■■

家庭では味わえない贅沢な浴槽が銭湯の魅力。

灘温泉水道筋店で、気になる浴室の設備を見せてもらいました。

 

■源泉かけ流し

天然の炭酸ガスの気泡が、プツプツと優しく体を包みこみます。(温泉銭湯で見かける「かけ流し」とは、源泉を再利用せず、組み上げたまま流している状態のこと)

■温泉

源泉を温浴に適した温度まであたためています。

■電気風呂

市内随所の銭湯にあります。板に流れる微弱な電流が、お湯を通して体を刺激。

■ジェット風呂

ジェット水流でマッサージ効果。

■うたせ湯

お湯の滝。滝の勢いは店によって様々です。

■露天風呂

都会で味わえる温泉旅館の趣。

■水風呂

冷浴と温浴を交互に繰りかえす「温冷交互浴」がおすすめ。浴槽が複数ある銭湯ならではの健康法。

■源泉かぶり

上がり湯に源泉をかぶると、温泉成分が肌に残って効果的。

■サウナ

灘温泉のサウナは遠赤外線タイプ。「スチーム」と呼ばれる蒸気サウナを持つ銭湯もあります。

 

メインの浴槽以外にも、いろいろなお風呂があるんですね。「どんな浴槽がある?」そんな楽しみで、近くの銭湯にふらっと立ち寄ってみるのも一興です。

写真(灘温泉水道筋店):[上]この広さが銭湯の醍醐味! 床の石板は創業当時のものを利用。

[下]TV付のサウナ。壁には備長炭を張り込めています。

 

■ 風呂好きにはたまらない、湯加減のヒミツ ■■■

お風呂好きには「お湯の温度」も気になるところ。

銭湯では、季節やお客さまの要望に配慮して店ごとに微妙な加減をされているようです。

 

ひんやりぬるめの源泉と、源泉をあたためた温泉を用意している灘温泉さん。体温より少し低めのお湯は、「人肌のお湯にぽっかり浮かぶ」浮遊感が楽しめるとのこと。

 

自分にピッタリの湯加減を求めて銭湯をめぐるのも、ツウの楽しみです。

写真(灘温泉水道筋店):男湯の露天風呂。外のお湯は、じっくり浸かれる「ぬるめ」だそうです
 

■ レトロ感の息づく 「外湯アート」 ■■■■■■

 

神戸市内には、昔ながらの雰囲気を残す銭湯もまだまだあります。外湯華やかなりしころのレトロな面影、街角の銭湯をのぞいてみましょう。

 

 
■ 震災を生き抜いた「モザイク画」 ■■■

こちらは神戸市中央区にある「宮本温泉」。

創業昭和26年、現在のお店は昭和38年に改装したものです。店内でひときわ目を引くのが、壁一面に広がる「雪山と湖」の背景画。浴室に入ると天井も高く、パノラマ感たっぷり。

 

この景色、実は細かなタイルの組み合わせで描かれています。

昔はこういったタイル画専門の職人さんがいて、改装時に思い切った投資をして描いてもらったそうです。震災を生き抜いた昭和の銭湯アートに、外湯文化のおもむきを感じます。

 


写真(宮本温泉):[左] 男湯の背景。女湯には欧風の城が描かれています/[中央]小さなタイルが一枚の絵に/[右] 男湯の浴槽。ここにも細かなタイル細工がされています

 

■ 懐かしの銭湯アイテムたち ■■■

銭湯といえば思い浮かぶ「懐かしのアイテム」。

まだまだ現役です!

 

銭湯おなじみの「鏡広告」もありました。

宮本温泉の女将さんにお話を伺うと、昔は銭湯専門に広告をとる業者があったようです。

人の集まる銭湯は、格好の宣伝媒体でもありました。業者さんがどこからか広告を取ってきては、頼まなくても無料で鏡を収めてくれたそうな。

 

レトロな店内を眺めていると、なぜか「ほっ…」と懐かしい気持ちになります。「町のお風呂屋さん」で育まれた人の和が、時代を超えて息づいているのかもしれません。

 

写真:[上] 桶といえばこれ! 今も市内あちこちの銭湯で活躍中。

[下] 何ともいえない雰囲気の鏡広告。時代を感じます。

 

■ 世代を超えるお風呂の魅力 ■■■■■■
 
■ 幸福感の王手、湯あがりにあり! ■■■

銭湯の湯あがりには、思わず「ぷはーっ」と、顔がほころぶ楽しみがたくさん。お風呂あとのリラックス・タイムを求めて、銭湯を訪れる人も多いでしょう。

 

代表的なのがマッサージチェア。銭湯好きにはおなじみですが、自宅ではなかなか味わえない高級な癒しです。

 

休憩スペースの飲食メニューも今やバラエティー豊か。昔ながらのビン牛乳を始め、フローズンや生ビール、軽食の楽しめるスーパー銭湯もあります。

写真:懐かしのラムネ、今はペットボトルに

 

「仕事帰りに立ち寄って、疲れた体をリラックス。湯あがりはマッサージチェアにグデ〜ッ! と伸びて、冷たいビールでも一杯…」

公衆浴場でありながら、個人のコアな楽しみが尽きないのも銭湯の良さ。都会でプライベートを築くことに慣れた若者世代なら、従来の社交場的な用途とは違う楽しみが見つかるかも。

 

写真:[左](宮本温泉)男湯の休憩室。お湯と同じ「エレン水」を使用した、冷たい健康麦茶をサービス/[中][右](灘温泉水道筋店)マッサージチェアがずらり。足つぼマッサージもありました/湯あがりのドリンク選びは、屋台のようでわくわくします

 
■ 「肩こり」のきた都市生活に変化球 ■■■

銭湯は地域の健康を支え、私たちの街に「人のつながり」や「心安らぐひと時」を生み出してきました。

お風呂には、世代や性別を超えて、人を幸せにする力があるのかもしれません。

 

また外湯には、現代だからこそ注目したい“健康・癒し・エコ”の要素が詰まっています。

銭湯をライフスタイルに加えることは、都会での暮らしをもっと豊かにしてくれるはずです。

 

普段の入浴を、いつもと違う環境で楽しんでみませんか?

神戸の街角では、今日も心あたたまる銭湯があなたを待っています。

 

灘温泉 水道筋店
公式HPhttp://www17.ocn.ne.jp/~n-onsen/index.html

□場所:兵庫県神戸市灘区水道筋1-26
□営業時間:朝5:00〜夜12:00 (最終受付:23:30)

□休業日:3/6/9/12月の 第1木曜

□お問い合わせ: 078-861-4535

 

宮本温泉

□場所:兵庫県神戸市中央区宮本通1-2-6
□営業時間:昼2:00〜夜11:00

□休業日:毎月 7/17/27

□お問い合わせ: 078-222-2009