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『デザイン都市・神戸』のチャレンジ




「デザイン」でまちを活性化させる構想、『デザイン都市・神戸』とは?をテーマに、

現在、『デザイン都市・神戸』の理念・方針やその活動と神戸のまちにある「デザイン」された「もの」や「こと」を紹介します。

『デザイン都市・神戸』とは?
まちなか「デザイン」

『デザイン都市・神戸』とは?

「山と海に囲まれた、異国情緒あふれるまちなみ」、「開港以来、外国の文化を取り入れることによって培われてきた開放的な気風・風土からなるくらしの文化」「靴、洋菓子、真珠などをはじめとするものづくりの技術」など、神戸は日本にとどまらず世界へ誇る資源や魅力(神戸らしさ)を持っています。『デザイン都市・神戸』はこういった“神戸らしさ”をデザインという視点で見つめなおすことにより磨きをかけ、神戸の新たな魅力と活力を創り出し、くらしの豊かさを創造するための創造都市戦略です。 「デザイン」とは、目に見える目に見える「色や形」だけでなく、「計画や仕組み」、「意図や考え方」なども含めた幅広い意味を持っています。『デザイン都市・神戸』では、「デザイン」を「美しさや楽しさ、やさしさや快適さなど、様々な要素との調和を重視し、新たな魅力を創り出すこと」とし、多様な価値観をもった市民一人ひとりの心豊かなくらしを実現するために動き出しています。

『デザイン都市・神戸』の理念と3つの「デザイン」

『デザイン都市・神戸』の実現に向けて、神戸の「くらしを豊かにする」・「個性と魅力を活かす」・「経済を活性化させる」・「創造力を高める」・「心を育み次世代につなぐ」というデザインの視点で「ひと」・「もの」・「まち」を結びつけ、「“神戸らしさ”を見つめなおして磨きをかける」ことを基本理念とし、「まちのデザイン」・「くらしのデザイン」・「ものづくりのデザイン」を基本方針として取り組んでいきます。

 

「まちのデザイン」では、
神戸の景観、歴史的・文化的資源、みどり、みなとの魅力に磨きをかけることにより、魅力ある空間を形成し、市民の創造性を刺激するまちの雰囲気をめざしていきます。


「くらしのデザイン」では、

市民がすぐれたデザインに出会う機会をつくったり、まちを美しく、きれいにしたりする活動を応援することにより、こころが豊かになるくらしをめざしていきます。



「ものづくりのデザイン」では、
神戸のすぐれたものづくりの技術と、デザインとの出会いを応援することにより、元気な産業のまちをめざしていきます。


『デザイン都市・神戸』は、今年の3月14日と17日に「デザイン都市・神戸」の理念や取り組みを発信するため、「新たな魅力と活力の創造」と題したシンポジウムが行われました。「ハイセンス・ハイクオリティな“くらしとものづくり”」をテーマに日本を代表するプロダクトデザイナー“喜多俊之”氏を、「“まち”づくりとデザイン都市」をテーマに神戸大学教授の“安田丑作”氏を招き、「デザイン」とは何か、そして「デザイン」の観点からこれから「神戸が目指すところ」を熱く語って頂きました。 『デザイン都市・神戸』は、「神戸らしさ」をデザインの視点で見つめなおし、「新たな神戸の魅力と活力」を創造することで、アジア、ひいては世界から注目を集める「神戸」を目指すため、動いています。

[神戸市 企画調整局 デザイン都市推進室]
神戸市中央区加納町6-5-1神戸市役所1号館12階/TEL:078-332-6573

 

まちなか「デザイン」

「デザイン都市・神戸」の基本理念、「まちのデザイン」・「暮らしのデザイン」・「ものづくりのデザイン」を通して、神戸のまちにある「デザイン」されたものや活動をご紹介します。

「まちのデザイン」 建築 : 「兵庫県立美術館」

北野や住吉、須磨の洋館や旧居留地に点在する近代建築などを始め、神戸には様々な様式や外国文化を取り入れた貴重な建築が数多く存在します。このような多彩な建築文化を持ち、用途を変えながら、今でも大切に建物を使い続けていることも神戸の魅力の1つであり、これからの「まちのデザイン」を考えていく上では欠かせないキーワードです。


現在、神戸のあちらこちらで名高い建築家が設計した住宅や施設が建っています。その中でも神戸の現代建築を代表する「兵庫県立美術館-芸術の館-」を今回ご紹介します。


“グリル一平”のオムライス

阪神・淡路大震災からの“復興のシンボル”として、HAT神戸に誕生した「兵庫県立美術館-芸術の館-」は、日本を代表する世界的にも著名な建築家“安藤 忠雄”氏によって設計された、日本最大規模の美術館です。北側には六甲山を背負い、南には瀬戸内海や神戸港が広がる豊かな環境に建つこの建物には、様々な工夫が施されています。塗装を施していないコンクリートや石、黒い鉄枠などを使用しているので、一見、単純な作りの建築に見えますが、複雑な空間構成になっています。

重厚感のある落ち着いた雰囲気のエントランスホールや各フロアをつなぐ階段の向こうには、たっぷりと降り注ぐ太陽の光を取り入れた、展示室や廻廊や海を望めるデッキが現れたりと、まるで迷路のような空間になっています。光による陰影を利用し「デザイン」されたこの空間は、訪れる時間や季節によって様々な表情を見せます。この美術館を歩き回ると、空間の中で人が移動していることを意識し、変化に富んだ演出になるように「デザイン」されていることが感じられます。また南側には、目の前に広がる海辺へ気軽に足を運んだり、豊かな風景を眺めながらくつろげるように、海に向かって大きな階段広場や劇場が設計されています。

このように、その建物を取り囲む自然環境やそこを利用する私たちの行動、そして季節や時間による変化を考慮したデザインによって、神戸の新たなシンボルとなる建築が生まれています。
用途や容姿だけではなく、自然環境など、様々な観点を取り入れた建築をつくることが、これからの「まちのデザイン」のにとって欠かせない要素のひとつかもしれません。


[兵庫県立美術館-芸術の館-]
神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1/TEL:078-262-0901
開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
※特別展会期中の金曜日と土曜日は10:00〜20:00(入館は19:30まで)/月曜休館

兵庫県立美術館-芸術の館- HP : http://www.artm.pref.hyogo.jp/


「くらしのデザイン」 ユニバーサルデザイン : ホームズスタジアム神戸

スーツ姿の男性、ハイヒールを履く女性、ベビーカーを押したお母さんや妊婦さん、よちよち歩きの小さな子ども、おじいさん、おばあさん、車椅子に乗る人など、様々な人が行き交うまち。また、神戸には多くの外国人が暮らしています。誰でも気軽に楽しく道を歩けたり、施設や設備を利用できるように考えた、ものやことをつくるのが「ユニバーサルデザイン」。多様な人が暮らすまちでは絶対に欠かせないキーワードです。

 

旧元ウイングスタジアム)」。様々な人が利用するこの施設に取り入れられている、「ユニバーサルデザイン」への取り組みをご紹介します。

 

「ホームズスタジアム神戸」は、陸上トラックが無く、開閉式屋根の全天候型球技専用のスタジアム です。青々とした常緑天然芝の上で、サッカーを始めとするスポーツ選手がパワー溢れるプレーを見せてくれます。そんな選手のプレーや試合を応援しようと、老若男女、国籍問わず多くの人がここへ足を運びます。そんな利用者が気持ちよくスポーツ観戦を楽しめるよう「ホームズスタジアム神戸」には様々な工夫がほどこされています。

タッチラインから観客席までの距離がわずか9m、臨場感溢れる試合を観戦できるのが、「ホームズスタジアム神戸」の魅力。そこでどんなプレーが繰り広げられるのか、絶対見逃したくはありません。それは車椅子に乗っている人も同じことですが、車椅子に乗ると立っている時よりも目線が低く、見づらいのが現状です。そこで「ホームズスタジアム神戸」では、観覧席に70席の車椅子対応席を設けています。手すり付きの緩やかなスロープを設置し、車椅子や杖を使う人が自分で自由に行き来できるよう配慮。前の席の人が立ち上がっても観戦が妨げられない高さも確保しています。また、この席の近くには、車椅子の人が気軽に利用できるトイレもあります。手すりや非情ベルなどの設置はもちろん、方向転換がし易いようゆったりと作られたトイレには、ベビーベッドも設置し、多目的な利用ができるようになっています。

国際的な試合が行われているここには、多くの外国人も訪れます。そこで、日本語がわからなくても、広いスタジアム内で迷ったりせず、気軽にスポーツ観戦できるようにこの施設の案内板は、4カ国語での表記の他、ピクトグラム(絵文字)を用い、わかり易く表記しています。さらに、文字の大きさや色彩、サインの位置など遠くからでも確認できるようデザインされているのです。その他にも「ホームズスタジアム神戸」には様々な「ユニバーサルデザイン」が潜んでいます。足を運んだ際は、ぜひ探してみてください。


[ホームズスタジアム 神戸]
神戸ウイングスタジアム株式会社

神戸市兵庫区御崎町1-2-2 / TEL 078-652-5656
ホームズスタジアム神戸 HP : http://www.homes-stadium.jp/


「ものづくりのデザイン」 神戸の特産品 : 真珠ジュエリーブランド「コンテッサ ミア」

あまり知られていませんが、神戸は真珠の集産地。日本中から集まった真珠の約80%が神戸から日本・世界へと発信されています。その理由としては、真珠の生産地から一番近い貿易港が神戸港であったことや、海と山に囲まれた神戸は、太陽が昇り沈むまでの日光の明るさの差が小さく、真珠の加工・選別をするのに適している光であることと言われています。

 

真珠を扱う企業が多く集まる神戸で、真珠の新たな魅力を発信すべく、真珠をより身近に感じられるような、ファッションの一部としての真珠のあり方を提案しているブランドをご紹介します。

 

真珠といえば、高価な宝飾品で、冠婚葬祭など特別な日に身につけるジュエリーというイメージをお持ちの方も多いことでしょう。
そんな真珠をより身近なジュエリーとして、気軽にいつものファッションに取り入れられるようなものとしたいという思いから生まれたのが帝真貿易株式会社プロデュースの真珠ジュエリーブランド「CONTESSA MIA-コンテッサ ミア-」です。これまで市場に出回っている真珠のアクセサリーは、大きさ・色・形などが揃った厳選されたものの一部。でも実際は、生き物である真珠貝の中で作りだされたものなので、色や形・大きさはとても多彩なのです。

そんな個性豊かな真珠に魅力を感じ、カジュアルからフォーマルなスタイルに合う、ファッション性を重視した真珠ジュエリーブランドを1991年に立ち上げたのが“帝真貿易株式会社 専務取締役” 兼 “コンテッサ ミア デザイナー”として活躍する“金井裕子”さんです。金井さんが「デザイン」するジュエリーは、あらゆる種類の真珠と天然石、レザー、金属など様々な素材を組み合わせています。

「真珠の温かみのある輝きは日本人の肌によく合います。「デザイン」性や価格を重視しているので、毎日のコーディネートやTPOに合わせて気軽に楽しんでほしい。」と金井さん。 その自由な発想とトレンドを取り入れた、独自性の高い「デザイン」の「コンテッサ ミア」は、現在、テレビやファッション雑誌でも取り上げられる程に注目を集めています。金井さんは、「神戸の人はとてもおしゃれですし、ファッション性の高いまちとして他府県からも注目されています。“ファッションのまち神戸”としてさらに日本や世界へアピールし、世界中の女性が自由にパールを楽しんでほしい。」と、今後の目標を楽しそうに語ってくださいました。


[CONTESSA MIA-コンテッサ ミア-]
帝真貿易株式会社/神戸市中央区加納町4-8-17/TEL:078-391-2126〜9
CONTESSA MIA HP:http://www.contessa-mia.com/top.html

[金井 裕子 氏]
帝真貿易株式会社 専務取締役/コンテッサ ミア デザイナー
2008年3月28日;神戸市主催「デザイン都市・神戸」推進シンポジウム2008にパネリストとして参加。