特集ページSpecial Number

暮らしの中にグリーンを


 

自然環境、安全な食物、そしてゆとりを持った暮らしの視点からも注目される植物。
では、植物が私たちの体や心に与える効果や、暮らしの中にもたらす恵みにはどのようなものがあるのでしょうか。

そこで今回の特集では、“みどり”のある暮らしの魅力に迫ります。
また、春・夏に芽吹く植物の種まきに向け、家庭でも気軽に育てることのできる植物、神戸市内の草花に触れることのできる施設をご紹介。
まずは、身近な“みどり”に触れることから始めてみてはいかがでしょうか。

いいことづくし?隣に“みどり”のある暮らし
始めてみよう、植物を育てる暮らし。
神戸でグリーンに触れよう
 

いいことづくし?隣に“みどり”のある暮らし

「少しでも住環境に緑を」をモットーに、神戸でカフェを経営行いながら、ランドスケープデザインや緑化活動も続ける「ミドリカフェ」オーナーに、“みどり”が私たちの暮らしの中でもたらす効果や植物を育てることの魅力についてお話をお伺いしました


■自然や植物が私たちの暮らしの中にあることでもたらす恵みとは何でしょうか。

良い暮らしをする上で、自然環境と人の健康の関係の両立は必要なものです。

今、環境問題とか健康の面で、ブームになっていることもあり、“デトックス”、“ロハス”、“マクロビオティック”など色々な言葉が出てきていますが、すべては、人が暮らしていく上で、健康というものがベースにあり、自然環境と健康が良い相互関係を築いたのちに、良い暮らしができる、ということが今見直されているのだと思います。

植物が人体に与える効果というのもいろいろありますが、 その中には、“二酸化炭素を吸って酸素を供給する”、“癒しの効果”、“人をやる気にさせる効果”というものがあります。例えば、職場においても、仕事の合間に“みどり”へふっと目をやると気持ちが和んだり、仕事の効率を向上させたりします。また、飲食店などの店内に置くことには、食欲を増進させたりするといわれています。そういった上でも、植物は生活の上で不可欠なものだと思います。

それぞれの生活のリズムやスタイルに合わせて、“みどり”を置くということも必要です。 例えば、たくさんの植物を育てるのも良いのですが、仕事が忙しい人は、パソコンの横に1つ置くだけでも気持ちは違ってくると思います。人それぞれに合った植物との接し方があると思います。

 

■「野菜や花を育てる」ことにどのような効果があるとお考えですか?

 

僕だけかもしれませんが、土を触ると心が和んだり気持ちが落ち着きますね。

土の中に入っている成分には、鉱物(石など)など無機質なものと、微生物や細菌など有機質なものがあります。このような成分から栄養をもらって、植物は成長していくという過程があります。 土の中の環境は、いろいろな生物が共存しているミクロな世界が広がっています。 人がどのように自然と関わっていくのかを考える上で、「自然の中で人はどうしたらいいのか」ということ考える前に、植物を育てることを通して、ミクロの世界に触れることができます。 大きな自然に対して人はどう接したらいいのかは、ミクロの世界と接することから見えてくるのではないでしょうか。

また、花を楽しむのも良いですが、できれば野菜や果物を収穫し、調理し、食べるなど、ひと手間加えることで、自然の恵みを感じ、自然や植物をもっと大切にしようと考えられると思います。 このような”みどり”だと自然をより身近に感じることができますよね。

余談ですが、人間の腸には微生物と細菌がたくさん住んでいて、実は土の中の世界と同じなんです。 なぜ、人は植物を食べる必要があるのかというと、腸の中に住んでいる微生物が摂取する為です。 人が土から離れて暮らせるのは、土(腸)を内蔵しているからという説があります。 そこで、なぜスローフード(住んでいる地域で取れた食材を食べること)が大切かというと、 その土地で育った人は、その土地と同じような成分を持った腸を持っていることになり、 その土地で育った植物が一番摂取しやすく、体に合っているということなのです。 そういうことからも身近にある自然環境を大切にすることはとても大事なことなんです。


■初めてお家でガーデニングをする際、取り組みやすいポイントは何ですか。

「忙しく、めんどうが見られるか不安」という方が多いかと思いますが、その場合は比較的簡単な観葉植物などから始めると良いかと思います。 もしくは、近くに土があれば、食べた植物の種をまいて、その成長を見るのもいいですね。 うまく育つかは別の話になりますが、もし育たなかったら「何が悪かったんだろう」と考え、工夫したりと、何気ないところから始めてはどうでしょうか。 例えば、買ってきたネギの根っこを切って植えても育ちますし、ジャガイモを水に浸すと根っこと葉っぱが出てきます。 そういう植物のたくましさや生きようとする様を見るのも、ひとつの良いきっかけになると思います。

始めるときは、何を育てたいのか、それをどのように生活の中で活かしたいのかを思い描いてみるのがいいですね。 誰かに見せる為でもいいですし、何か目標を持って育てることが大切だと思います。


■ミドリカフェ

「みどり豊かなライフスタイルの提案」をコンセプトに、有機野菜や有機米など、自然の食材をバランスよく取り入れた薬膳料理を提供する。
また、素材にこだわったオリジナルのジャムやお米、ガーデニング雑貨などの販売も。

住所:神戸市東灘区田中町1-7-22 (JR摂津本山駅南口より徒歩3分南下)
電話:078-412-7214
営業時間:月〜土 11:30〜23:00 日・祝 11:30〜19:00
定休日:第2・第4月曜日
URL:http://midoricafe.jp

 

始めてみよう、植物を育てる暮らし。

もうすぐ、春・夏に芽吹く植物の種をまく季節です。そこで、気軽に始められて、狭い空間やプランターでも栽培できる植物の育て方や楽しみ方を“ミドリカフェ”のオーナーさんにご紹介していただきました。
「食材として使えるものがいい」、「変化を楽しみながら、じっくり育ててみたい」、「いつも隣に置いて、眺めて楽しみたい」など、あなたの暮らしに合った植物を、まずはひとつ育ててみてはいかがでしょうか。

<自分で育てるとよりおいしい!便利野菜>

お家で育てる野菜選びのポイントは、「少しあると便利」、「お店で買うとちょっと高い」など、いつものご飯作りで気にっていることや感じていることを解決できる品種選び。そこで今回は、“シソ”の育て方をご紹介。充分に育った葉を数枚摘んで、薬味や彩り添えとして使えるのがうれしいですね。

■紫蘇-シソ-(一年草)

・土作り〜種まき
4月〜5月に種まきが理想。腐葉土や堆肥などがたっぷり入った肥えた水もちの良い土を好むので、赤玉土と腐葉土を同量もしくは、赤玉土6:腐葉土4の割合で混ぜた土を作る。多めにばら蒔きした種の上に、薄く土をかける。

 

・お手入れ
幼苗は日向、それ以降は半日陰で栽培します。草丈20cmの頃から2週に1回追肥を。20cm程の高さ(5節〜7節くらい)まで成長したら、成長点(茎の先端)を切り、てっぺんの成長を止め、横への成長を促します。長く収穫を楽しみたい場合は、出てきた脇芽を3節〜4節でさらに先端の芽を摘むとさらに脇芽が出てきます。
※アブラムシ、ハムシなどがたまに付く。夜間にはヨトウ虫に注意!

・収穫、利用法
葉、茎の収穫は6月〜8月に大きくなった下の葉から摘んでお料理へ。8月〜9月頃には花が咲き、穂しそを楽しめます。薬味、てんぷら、お寿司、精油(アロマ)、ジュースなどとしてお使い頂けます。
※効能として、食欲増進、整腸、解熱、殺菌、発汗(感冒)、利尿、鎮痛の効果があると言われています。

 

☆ミドリカフェさんおすすめは、“シソレモン酒”。
収穫したシソ、スライスしたレモン、氷砂糖をアルコール度数35度以上の日本酒に漬け込んで、涼しい場所へ保管。1ヶ月後には飲み頃です。水割りやソーダ割りもお勧めです。

<じっくり育てたい、実のなる植物>

植物を育てる醍醐味を味わえるのは、やっぱり実のなる植物。大切に育てた植物が実を結んだときの喜びと幸せ感をぜひ味わってみてください。ここでは、まるごと食べてもおいしい“金柑”をご紹介します。柑橘類の中でも低木な金柑は、狭いお庭やベランダでも育てることができます。

■金柑-キンカン-(常緑低木)

・土作り〜植え込み
排水性がよく肥沃な土(赤玉土6:腐葉土3:川砂1の割合)に、3月〜4月に植え付けをします。ベランダのような半日陰でも栽培は可能です。

・お手入れ
剪定は3月頃込み合う枝を間引きする程度で、成長しても自然の樹形を生かしてください。接木・実生で繁殖し、結実までは2〜3年が必要ですが、園芸店などには、ある程度まで大きくなった苗もあります。
※アブラムシ、カイガラムシ、アゲハチョウの幼虫に注意!

 

・収穫、利用法
果実が生るまでは2〜3年かかりますが、毎年白い花が咲き実を結ぶようになります。実が綺麗なオレンジ色になったら食べごろです。収穫後は、乾燥鶏糞、油かすなどの混合肥料を与えてください。果実はそのまま丸ごと食べてもちろん、甘露煮、シロップ、ジャムなどにしてご賞味ください。
※効能として、咳止め、酒解毒、疲労回復、吐気止め、喉痛止め、整腸、美肌の効果があると言われています。

 

☆ミドリカフェさんおすすめは“キンカンシロップ”。
果実をお砂糖と煮詰めシロップに。冬はお湯割りで、夏はソーダ割りがお勧めです。シロップに使った果実を潰しながら飲むといっそうおいしくいただけます!

<観賞用植物で目からも栄養を>

お家の中に植物があると気持ちがほっとするもの。眺めているだけでも心が和みます。ご紹介する“お多福南天”は、冬になると色づく葉っぱと丸い形がかわいい観賞用植物です。大きく成長しないので、お部屋の中でも邪魔になりません。


■お多福南天-オタフクナンテン-(常緑低木)

・土作り〜植え込み
堆肥や腐葉土のたっぷり入った、水はけと水もちを兼ね備えたやや粘土質の土(赤玉土7:腐葉土3の割合)に3月〜4月頃植え付けます。 ベランダのような半日陰でも栽培可能。最高樹齢は30〜60cm程度なので、狭いスペースでも充分育てることが出来ます。

・お手入れ
追肥は、2月頃に乾燥鶏糞や油かす、有機質肥料を株周りに埋め込みます。樹形は自然と円形に整いますので、特に剪定の必要はありません。 乾燥を嫌うので、土が乾いたらたっぷりと水を与えてください。冬には鮮やかに色づいた姿をお楽しみ頂けます。
※カイガラムシなどがたまに付きます!

 


 

ミドリカフェさんおすすめは、いつもの一皿の飾りつけとしてのご利用。
枝を少し切って、ケーキや焼き魚・煮物などに添えてみてください。彩りがプラスされて、いつものお料理がぐんとおいしいそうに見えます。

 

神戸でグリーンに触れよう

海や山に囲まれて、自然豊かなまち神戸。
でも、大自然の中に入るのは、小さなおお子様がいたり、体力的に難しかったりと、なかなか足を運べない方も。
そこで、ご家族やご近所さんやお友達と一緒に気軽に足を運べ、植物や自然の生き物に触れることのできる神戸の施設をご紹介します。
「自宅に“みどり”を取り入れるのはちょっと難しい・・・。」、「もっとたくさんの自然に触れてみたい。」
そんな気持ちを持っている方にもお勧めです。

■神戸市立フルーツフラワーパーク

神戸市北区に位置する「フルーツ・フラワーパーク」では、季節の花や果物にたっぷりと触れることができます。広大な敷地内には、季節の花々が咲き誇り、やさしく皆さまをお出迎え。また、展示温室や体験教室では、より自然の草花を身近に感じることができます。他にも、季節のフルーツ狩りやフルーツパン・フルーツのデザートなどをお楽しみ頂けます。さらに、施設内には温泉やホテルも完備。これから訪れる春に向かいたくさんの花が咲き誇る中で、ゆっくりと時間を過ごすことができます。

・園芸体験教室
季節の花の寄せ植えや、コケ玉作りが体験できる園芸体験教室。次回の教室は、春を彩る花たちの寄せ植えが体験できます。
早春の休日、命ある花に触れ合うことでやさしい気持ちになれそうです。
 

開催日時:2008年3月23日(日) 13:30から約40分間 (受付13:15より)
予約:事前予約が必要です。詳しくは詳細情報ページよりご参照ください。
料金:¥1,500
開催場所:フルーツフラワーパーク
詳細情報ページ:http://fruit-flowerpark.jp/school/index.html


  ・プリザーブドフラワーのアレンジメント教室
生花に特殊加工を施すことで、いつまでも鮮やかに咲き誇るプリザーブドフラワーを使った、フラワーアレンジメントをお楽しみいただけます。
ご希望日が選べるので、お友達やご近所さんをお誘いして計画を立ててみてはいかがでしょうか。

開催時間:9:00〜17:00(所要時間約60分)
予約:ご希望日の6ヶ月前よりご予約承ります。(1ヶ月前までに要申込)詳しくは詳細情報ページよりご参照ください。
料金:¥1,300〜¥2,000
受入人数:10〜60名様
詳細情報ページ:http://fruit-flowerpark.jp/school/index.html

※その他にガーデニング教室・押し花教室・陶芸教室(団体様向け)や栽培講習会とミニ体験教室・バターづくり体験教室もございます。

□所在地 神戸市北区大沢町上大沢2150 
□お問合せ 078-954-1000
□営業時間 http://fruit-flowerpark.jp/b_time/index.html 左記URLよりご確認ください。
□入園料 大人(高校生以上) ¥500/小人(小・中学生) ¥250
□公式HP http://fruit-flowerpark.jp/

■神戸花鳥園


ポートライナー「ポートアイランド南」駅すぐそばに「神戸花鳥園」はあります。園内は、約16,000uの広大な空調温室になっており、その広大な空間の中で咲き誇る花々や南国の植物、敷地内を自由に飛び回る鳥たちの姿は圧巻です。

たくさんの花が頭上いっぱいに広がる“南花ゾーン”や“フクシアゾーン”は、球根ベゴニアやフクシアがその姿を競い合うかのように咲き誇り、その下で、お食事を楽しむこともできます。

 

  また、大きな池を持つ“スイレンゾーン”では、日本ではめずらしい品種のスイレンや熱帯の植物を愛でることができます。

さらにここの魅力は、広い園内でゆったりと過ごす鳥たち。

ここでは、野生の力強さを感じることのできる、ふくろうやミミズクの飛行ショーの観賞や熱帯地域に生息するオオハシやエボシドリなど、なかなか見ることもできない鳥に、餌付けをすることも。餌を持つ手に向かって飛んでくる姿には、怖さも忘れうれしさがこみ上げてきます。

 

施設全体が大きな温室になっているので、お天気を気にせず楽しめるのもうれしいですね。

□所在地 神戸市中央区港島南町7-1-9 
□お問合せ 078-302-8899
□営業時間 9:30〜17:30 (最終入場17:00) ※年中無休
□入園料 大人(中学生以上) ¥1,500/小人(小学生) ¥700/シルバー(65歳以上) ¥1,000/幼児 無料
□URL http://www.kamoltd.co.jp/kobe/


 
topに戻る