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“神戸”と“華僑”その結びつき


今年の9月に神戸・大阪で開催される世界華商大会。世界華僑経済のネットワークの樹立と華僑経済の活性化を目的とする大きな催しです。今回で9回目を迎える華商大会も日本で開催されるのは初めて。
会期中には、日本と華僑・華人社会との新たな交流促進につながる様々なプログラムが組まれています。
今回はそんな世界華商大会、一般参加が可能なイベントのダイジェストと、神戸が誇る中華街「南京町」を育んだ華僑の方にスポットを当てます。

→世界華商大会とその取り組み →神戸華僑の暮らしと神戸

世界華商大会とその取り組み

世界華商大会とは

 

世界各地で活躍する華商(中国系の企業経営者)が一堂に集まり、グローバルな経済ネットワークの樹立と華僑華人経済の活性化を目指すとともに、開催国の経済発展に寄与することを目的とした会議です。1991年に、当時のシンガポール共和国首相リー・クァンユー氏が提唱し、2 年ごとに世界各地の開催地を決めています。
今回で9回目となり、日本では初めての開催です。この大会を契機として、華僑や中国と歴史的つながりが深い神戸・兵庫との更なる交流・交易の促進が期待されます。
地元神戸でも、兵庫県・神戸市・経済界及び華僑団体で第九回世界華商大会地元協力会を組織し、大会の成功に向けて多彩な盛り上げ行事を開催します。


世界華商大会(日本語版)
特定非営利活動法人 世界華商大会・中華年組織委員会
お問合わせ:神戸事務局  078−230−3010


世界華商大会に関連した地域の盛り上げイベント

 

日本で初めての華商大会の開催を記念して、地元協力会では関係する団体とともに様々なイベントを行っています。この機会にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。


イベント名称 開催日程 場所 主催者等
ハーバーランド・華商大会記念フェア 9/1〜9/16日 ハーバーランド ハーバーランド運営協議会
中日障害者芸術展
神戸凱旋展
9月〜10月 神戸市役所市民ギャラリー AU現代芸術国際組織
特別展「日本と孫文」 9/7〜23日 兵庫県立美術館 (財)孫中山記念会
中国国画展 9/10〜20日 三江ギャラリー (財) 三江会館
神戸ハーバーランド
よさこいまつり
9/15・16日 高浜岸壁 等 神戸よさこい学生実行委員会
南京町熱烈歓迎祭 9/15〜17日 南京町 第九回世界華商大会地元協力会
神戸華僑歴史写真展
(本展示)

 

9/15〜17日 元町商店街 第九回世界華商大会地元協力会
※イベントの開催等については、変更されることがあります。
※各イベントの詳細につきましては、それぞれの主催者等にお問合わせ下さい

第9回世界華商大会地元協力会

南京町商店街 意気込み一言インタビュー

 

世界華商大会のにあわせて様々なイベントを行います。街をあげての歓迎ムード、お祭りムードをぜひ楽しみに来てください。



神戸華僑の暮らしと神戸

神戸華僑の歴史とその役割

 

中国人が神戸の地にやって来たのは、神戸開港の1868年。長崎に住んでいた中国人が最初に訪れたといわれています。多くの中国人は、西洋人の使用人として神戸に来て、西洋人専用の居留地の西側の、日本人との雑居が許された地域に暮らし始めました。それが、現在の神戸の「南京町」の始まりです。名称の由来は、長崎に来た中国人に、中国の南京周辺の出身者が多かったことから、中国人の事を「南京人」と呼び、彼らが住む地域を「南京町」と呼んでいたこと。長崎、横浜も同様に「南京町」と呼ばれていましたが、戦争などの影響により湧き出たマイナスイメージを改善する為に、「中華街」と改名しました。しかし、神戸では、日本人との共存が成立しており、比較的に関係も良好で、「南京町」の名で親しまれていた為、変更せずに現在に至りました。


西洋人の言葉が使えた中国人は、日本人と西洋人の仲介役として活躍しました。日本人とのやり取りは、漢字による筆談とそろばんを使い、商談などを行っていたそうです。また、理髪、洋服の仕立てなど、西洋人の暮らしに欠かせない職業や、印刷・ペンキ塗装・中華料理など、独自の技術を持つ職業を展開し、経済基盤を築きました。日本人と中国人は、それぞれが得意とする職業に就く事で、双方が別の職務を持ちながら、お互いの交流を深めていったのです。戦前の「南京町」は、中国人が経営する店舗が半数、残りは、日本人が経営する店舗が立ち並んでいたといいます。このように、時代背景・文化の壁を乗り越えながら、外交的役割と神戸の発展に、大きな務めを果たしたのが神戸華僑なのです。


現在の神戸華僑の暮らし

 

神戸華僑4世である、神戸華僑歴史博物館の館長、藍 璞(LAN・PU)氏に、現在の神戸華僑の暮らしと神戸に対する思いを伺いました。


Q1>何をきっかけに、ご先祖は神戸に来たのですか。

私の曽祖父は、神戸にあった外国銀行に銀行買弁として勤めていました。買弁とは、外国商人の日常生活の世話や金銭の出納などする人です。また、西洋人の言葉が使えることから、商談の仲立ちや売買契約の保証人など、日本と西洋の仲介人として活躍したそうです。ここが、アメリカに住む中国人との大きな違いです。日本に住む中国人は、労働者ではなく、仲介者として来日したのです。

 

Q2>神戸華僑の方から見て、神戸はどのような街ですか。

神戸の人はとてもフレンドリーだと思っています。時代背景により、一時的な迫害などはありましたが、基本的に外国人に対し寛容で、差別をしないので、外国人にとっては住みやすい街です。

 

Q3>中国と日本の文化・生活習慣の違いの中、華僑の方々はどのように暮らしているのですか。

神戸には、文化や生活習慣の違いをサポートする「中華会館」という施設があります。そこでは、冠婚葬祭のお手伝いや手続きなどをします。中国人の死没者を埋葬する墓地もあり、中国の習慣に沿った、行事を行っています。しかし、日本人との国際結婚が日常的になってきたことから、中国の独自と日本のどちらの行事も行うことが多くなっています。また、私は神戸生まれの神戸育ちですが、帰化はしていません。しかし、娘は日本国籍を持っています。時代の流れに合わせて、文化や習慣、暮らしの形は少しずつ変化しています。

 

Q4>今後、神戸がどのような街になることを望みますか。

中国人を含め、外国人と日本人が仲良く生活し、繁栄してほしいと思います。いつまでも寛容な神戸であり続け、外の世界へ大きく両手を広げていてほしいです。
 


「神戸華僑歴史博物館」の見どころ紹介

 

「神戸華僑歴史博物館」は、中央区の海岸通に位置し、神戸の華僑の方々が運営する、世界的にも珍しい博物館です。ここでは、神戸に中国人がやって来た頃から、現在に至るまでの、神戸華僑の暮らしや活動、神戸で重要な役割を果たした中国人に関する、資料・文献・生活用品などから、あまり知られていない華僑の世界に触れることができます。


見どころ1>「摂州 神戸海岸繁栄図」

神戸に中国人・西洋人がやってきて、貿易が盛んに行われていたころの絵です。ちょんまげを結った日本人、弁髪頭の中国人、燕尾服を着た西洋人が、神戸の海岸に集まり、とてもにぎやかな様子が描かれています。この絵をよく観察すると、おもしろいことが見えてきます。よーく見てください。現在の姿とは、明らかに違うものがありますよ。

見どころ2>中国革命の父、孫文の足跡

1911年に辛亥革命を起こし、中華民国の建国に影響を与えた孫文。当時の王朝、清に追われ、諸外国に亡命していた際に、神戸にも訪れました。ここ神戸の地を大変気に入り、何度も来神。孫文の生涯最後の講演は、神戸で行われました。ここ「神戸華僑歴史博物館」には、孫文に関する文献や写真を展示しており、神戸で過ごした、孫文の足跡を探ることができます。


見どころ3>歴史漂う、華僑の生活用品

中華料理や印刷製本・ペンキ塗装などの技術職に就き、神戸の発展に大きな役割を果たした、中国商人・華僑の人々が使用していた、商売道具や製造物を見ることができます。仕立て屋や理髪店が使用していた、はさみや剃刀などからは、当時の匂いが漂います。独自の生活習慣や職業・経済基盤を持ちながらも、神戸の人々との交流も深めていった、神戸華僑の暮らしが伺えます。


<神戸華僑歴史博物館>
開館時間:10:00〜17:00(最終入館16:30)/休館日:毎週水曜日
URL:http://www16.ocn.ne.jp/~ochm1979/index1.html
お問合せ:078-331-3855