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MOVIE in KOBE!



映画と神戸の関わり

 
 

日本における「映画発祥の地」神戸。エジソンが発明したキネトスコープが日本で初めて上陸し、 明治29年に花隈の「神港倶楽部」で上映されたのが由来です。 神戸の中心地であった新開地には活動写真小屋が立ち並び、劇場「聚楽館(しゅうらくかん)」の建設により瞬く間に映画文化が根付きました。
そして今日までに多様な景観を持ち、交通の便の良さから神戸各所ではロケ地として多くの映画が撮影されました。

→撮影の現場から:インタビュー →ロケ地紹介

撮影の現場から:インタビュー

     
 

ところで、実際に神戸で映画撮影を行うにはどんな取り組みが行われ、その現場ではどのように神戸のまちや人が関わっているのでしょうか。
今を遡ること7年前、2000年9月に、神戸市のプロジェクトチームである「神戸フィルムオフィス」が設立されました。今では全国に100近くあるフィルムコミッション(撮影を誘致する非営利組織)のさきがけ的存在です。
今回は、神戸に多くのロケを誘致している「神戸フィルムオフィス」の松村耕一さんに伺ったお話をもとに現在の「映画と神戸の関わりについて」をご紹介します。

 
 

 


ロケ地‘神戸’になるまで
「神戸フィルムオフィス」の松村耕一さん

神戸各地が映画やドラマなどのロケ地となるまでの「神戸フィルムオフィス」の役割と基本的な流れをご紹介します。
まず、「神戸フィルムオフィス」へ映画制作会社から「このような画が撮りたいのだけど、良い場所はないか」と問い合わせが入ります。そこで「神戸フィルムオフィス」では、まず台本を読ませていただき、ストーリーのイメージや希望のロケーションに合う現場を探しピックアップ、候補地のリストと現場の写真を制作会社へ送付し紹介します。紹介した現場の中で制作会社が気に入った場所があると、制作担当者が実際に現地を見て判断します。希望通りの現場であれば、監督を含むメインスタッフがさらに現場を視察、「OK」の判断がでればそこでロケ地として決定します。
時には、事前に制作会社自ら候補地を探していて、ここを使用したいと指定されることもあるそうで、「先日撮影が行われた新長田の商店街は、制作担当の方からぜひ使用したいから取り次いでほしいとお話がありました。」と松村さん。
ロケ地決定後「神戸フィルムオフィス」では、ロケ地の撮影使用許可の手続きを行い、県や市の各機関に協力していただきながら、撮影現場となる地域の人と制作会社とのパイプ役として円滑に撮影が出来るように働きかけます。


ロケ地‘神戸’、もうひとつの魅力

都会でありながら、多様な景観を持ち、空港、鉄道など交通アクセスも非常によい環境にある神戸は、撮影現場に適した条件が揃います。
これまで「神戸フィルムオフィス」には、2000年の設立から2007年5月までに227件の映画撮影に関する相談があり、そのうち77件のロケが行われました。
そこでは「神戸フィルムオフィス」の働きの他に、撮影現場となる神戸の人々の力がその成功を支えています。 「神戸の人は本当に協力的だと、よく制作会社の方から言われます。」と松村さんは言います。

神戸の多様な景観

「線路内での撮影の際には、終電後に駅係員さんが電気の配電をとめて下さったり、地元の方や警察の方も 本当に快く協力して下さいます。」「撮影を行う時はこちらから周りの方々へあいさつに訪問したり、撮影のお知らせを周辺の住宅へポスティングするのですが、この間の撮影の時は商店街の会長さんが一緒にお店を一軒一軒まわってくれました。」
そこまで協力して下さる要因を尋ねると、「神戸は昔から外国文化の入口だったので、そういう外部のものや人に対する受け入れ方が寛容なのかもしれませんね。」との答えが。
景観や交通の便の良さだけでなく、地元の人々のその協力的な姿勢が、多くのロケ地となる一因と言えそうです。


【KFOS(神戸フィルムオフィスサポーター)について】

「KFOS(ケーフォース)」とは、神戸フィルムオフィスの事業をサポートする神戸市民向けの制度です。これまでにあった「エキストラ制度」に新たな活動項目を加え、今年2月よりリニューアルスタート。主な活動内容は「市民エキストラ」、「神戸フィルムオフィス関連イベント等への参加」、「神戸市内のロケ候補地等についての情報提供」があり、今年5月までに約600人の登録があります。
「神戸フィルムオフィス」の支援映画“走れ!イチロー(2001年公開)”では、のべ1,000人の市民エキストラが参加、当時のグリーンスタジアム(現スカイマークスタジアム)での観客役等で出演。他にも“ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟(2006年公開)”で、のべ600人、“交渉人 真下正義(2005年公開)”では、のべ1,000人の市民エキストラが撮影に協力しました。
「“ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟”ではエキストラの中には親子参加の方も多かったのですが、12月の寒空の中、長い待ち時間にもかかわらず楽しんでご参加して下さいました。」「KFOSはまだ始まったばかりですが、神戸における映画の撮影や上映に対し応援・協力していただきたいです。」と松村さんは言います。


今後の展開、そして神戸と映画のこれから

「神戸フィルムオフィス」の目的の一つに“神戸の観光振興”があります。今春にはホームページをリニューアルし、 これまでの支援作品や撮影が行われた神戸市内のロケ地を紹介するページを設けました。さらには「ロケ地マップ」の作成を行うなど、フィルムツーリズムによる神戸の観光振興に力を入れています。また、神戸で撮影から編集・仕上げまでできるような、設備・施設の誘致や環境づくりも進められています。
「神戸を映画のまちとしてもっとPRし、注目を集めていけたらと思います。」と松村さんは今後の目標を語って下さいました。

神戸の観光事業
「映画発祥の地」神戸

これまでの映画と神戸との長い付き合いの中から、時代や文化に沿った様々な関わり方が生まれました。 貴重な動く写真は当時にしては珍しく、一大娯楽として親しまれた時もありました。恵まれた環境ゆえに多くの 映画が神戸を舞台に撮影され、そして現在“100%神戸産”の映画を生み出そうとしています。
「映画発祥の地」神戸ですが、これからまだまだお互いの繋がりを深める余地はありそうです。


 ロケ地紹介

     
 

神戸ではこれまでに本当に多くの映画やドラマ、CM、雑誌、プロモーションビデオなどの撮影が行われてきました。
そこで、神戸市内にある「神戸フィルムオフィス」が誘致を行った映画のロケ地となった場所をご紹介します。

 

 


『交渉人 真下正義』(2005年公開 東宝)
神戸市営地下鉄海岸線

(C) 2005 Fuji Television / ROBOT / TOHO / SPWT

ロケ地:神戸市営地下鉄海岸線
作品:『交渉人 真下正義』(2005年公開 東宝)
監督:本広克行
撮影:2004年 
主な出演者:ユースケ・サンタマリア、寺島進
あの人気映画『踊る大捜査線』シリーズからのスピンオフ作品第1弾。
『踊る大捜査線』では、脇役であるユースケ・サンタマリア演じる「真下正義」が主人公。

※写真提供:「神戸フィルムオフィス」



『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』(2006年公開 松竹)

ロケ地:ポートアイランド市民広場
作品:『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』(2006年公開 松竹)
監督:小中和哉
ロケ地での撮影シーン:宇宙人の襲来に人々が逃げ惑うシーン
撮影:2005年 
主な出演者:五十嵐隼士、黒部進
一回目の放送開始から40周年を迎えた2006年に公開されたウルトラマンシリーズ劇場版。
ポートアイランド市民広場では、400人の市民エキストラが「宇宙人に驚き逃げ惑う人々」の役でみんなでダッシュした。

※写真提供:「神戸フィルムオフィス」

ポートアイランド市民広場


『ありがとう』(2006年公開 東映)

湊山小学校

ロケ地:湊山小学校
作品:『ありがとう』(2006年公開 東映)
監督:万田敏久
ロケ地での撮影シーン: 区画整理の集会のシーン
撮影:2005年 
主な出演者:赤井英和、田中好子
今もシニアツアーで活躍中のプロゴルファー古市忠夫氏を主人公とした、神戸が舞台のノンフィクションに基づいた映画。同小学校の体育館に300人の市民エキストラが集結。
梅雨時の蒸し暑さにもめげず、「集会に参加する市民たち」を熱演。

※写真提供:「神戸フィルムオフィス」



『クローズZERO』(2007年秋公開予定 東宝)

ロケ地:六間道商店街
作品:『クローズZERO』(2007年秋公開予定 東宝)
監督:三池崇史
撮影:2007年 
主な出演者:小栗旬、山田孝之
月刊少年チャンピオンに連載された高橋ヒロシによる超人気コミック「クローズ」の映画化。
長田区にある六間道商店街では多くの商店主の協力のもと撮影が行われた。

※写真提供:「神戸フィルムオフィス」

六間道商店街



協力:神戸フィルムオフィス

 

URL http://www.kobefilm.jp/