特集ページSpecial Number

商店街で遊ぼう!



 梅雨の季節も大丈夫!商店街で遊ぼう

 

もうすぐ梅雨、休日の外出にも少し気が重くなります。そんな日は身近な商店街に足を運んでみてはいかが?アーケードがあれば雨でも大丈夫。
今回は地元密着の商店街を特集します。普段じっくり見ることのない商店をのぞいてみたり、気になっていたけどなかなか買うチャンスがなかった惣菜を味見してみたり。
「商店街で遊ぶ」つもりでブラブラすると、商店街ならではの暖かなサービスやコミュニケーションが嬉しかったり、意外な好物が見つかったりと普段より一歩踏み込んだ魅力が発見できます。
また、そんな商店街独自の取組みにも注目。商業の活性化や地域への貢献を目的としたイベントや催事も商店街ならではの地域性やオリジナリティが光っています。
本特集では、そんな商店街の取組みや見所について、商店街を楽しむための目線で取材しました。

→神戸新鮮市場 →水道筋商店街 →元町商店街

 神戸の台所「神戸新鮮市場」

     
 
湊川商店街 湊川商店街
湊川商店街
 
  神戸市兵庫区の湊川に位置し500店以上の店舗が集まる“神戸新鮮市場”。発祥は戦後すぐの闇市から始まり、現在では東山商店街、湊川中央小市場、マルシン、ミナイチ、湊川商店街の5つから構成され、「神戸の台所」として親しまれている。今回は“神戸新鮮市場”を代表して、東山商店街の理事長に話を伺った。東山商店街は規制が無いため同業者が多く、その中で激しい競争が行われた。その結果、質が高くて安い商品が並び、三宮周辺にお店を構えるプロの方も買い付けに来られるそう。

細い通路に商品とお客がひしめき活気に溢れるこの商店街では、多くの商店街と同様に年々来客数が低下している。そこで、新規客の獲得の為にイベントの開催やインターネット等を使った広報活動を積極的に行っているとのこと。神戸の大学生と共同で作成した、ここの魅力を詰め込んだマップを武器に宣伝活動に力を注ぐ。

「お金を掛けて見た目をきれいにするのではなく、狭く混在している様子を魅力としてアピールし、商品の質や活気を落とさないように心がけている。」と理事長。「一つの商店街では弱くても、周りの市場や商店街と連携し、さらには地域との交流を大切にしていくことが生き残る力になる。」と語る。「“神戸新鮮市場”の名の通り新鮮で安い商品を提供し続けることができるよう努力していきたい。」と商売人としての熱い意欲を見せてくれた。


美しい雑踏“神戸新鮮市場”
神戸新鮮市場神戸新鮮市場

“神戸新鮮市場”は、整備された統一感が無い。色とりどり看板や裸電球がぶら下がる店先、通路にはみ出したワゴンいっぱいの商品。店舗それぞれの個性が表に出て、商店街の色として成り立っている。さらに特徴的なのは、客を呼び込む声にある。通りを飛び交う活気ある声、その呼び声には店それぞれのリズムがあり、まるで歌っているよう。

その歌声のような呼び声が空間全体を包み込み、客の買い物心をゆさぶる。スーパーやコンビニでは味わえない、その雑多な空間や歌声の中、店主とコミュニケーションを楽しみながら買い物をする感覚をぜひ体感してほしい。


 

“神戸新鮮市場”のすぐ隣、神戸パークタウン内にある“toP(トゥーピー)”。神戸パークタウンの要請を受けて、空き店舗を改装し神戸芸術工科大学の卒業生が企画・運営を行う。店内は事務所、展示・交流スペース、ショップで構成。展示・交流スペースでは、地域の人が気軽に利用できるコミュニケーションの場として開放、絵画などの作品も展示・販売ができる。また、シルバーアクセサリー教室も開催。今後は陶芸、絵画、パソコン教室の開催も計画 している。ショップは国内の作家や同大学の卒業生など26人の作品を販売。知人やそこから繋がる作家の作品を扱う。「地域や人との繋がりを大切にしている。」とスタッフは語る。商店街や周辺地域で開催されるイベントにも積極的に 参加し、交流を深めている。

toP(トゥーピー)

スタイルが光る注目のお店と商店主さん
佐藤紙店 佐藤紙店

【佐藤紙店】
金封(きんぷう)や数珠(じゅず)など、冠婚葬祭用品を扱う「佐藤紙店」。色とりどりの水引(みずひき)をまとうお祝儀袋がこれだけ取り揃う店はなかなか無いだろう。そして何よりも魅力なのは金封を購入すると名前などを目の前で筆書きするというサービスを行っている。
毛筆に馴染みが薄く、冠婚葬祭の作法やマナーに対しての知識を得るのが難しい現代。気軽に相談ができ、美しい文字でお祝儀袋を仕上げてくれるここは、若い人にも心強い。


 
本椿油 松本 本椿油 松本

【本椿油(つばきゆ) 松本】
東山商店街に確実に目を引く一台のリヤカーがある。その上にある金属製の臼(うす)の下からぽたぽたとしたたる黄金色の液体はさらりと した本椿油だ。髪や肌に保湿剤として使用する椿油を伝統的な製法で製造・販売しているのは、この道50年の松本ご夫妻。 代々椿油を家業として受け継ぎ、昔は京都、大阪まで売り歩いていたそうだ。大震災の後、東山商店街のみで販売することに したが、これまで愛用していた人からの注文が全国から届く。「今では日本で一台との噂を聞く、生涯椿油一筋で生きてきた ことが誇り。」とご主人は語る。


 
鼻知場商店 鼻知場商店

【鼻知場商店】
大きな透明の容器に黄色と茶色の液体が2つ。氷に浸かったその冷たい飲み物はレモン水と冷やしあめ、一杯50円。
注文すると手際よく柄杓(ひしゃく)で汲み上げ、たっぷりとコップに注いでくれる。甘酸っぱく良く冷えたレモン水は歩き疲れた体に染み渡り、暑さも癒してくれる。市場の利用客が通りがかりに注文し、その場で一気に飲み干して次の店へと行く。買い物途中にきゅっと一杯、いかがですか。


【湊川商店街】
ホームページURL: http://www.kobemarushin.co.jp/

 水道管の上にできた「水道筋商店街」(エルナード水道筋)

     
 
水道筋商店街 水道筋商店街

水道筋商店街

 
  神戸市灘区で親しまれている水道筋商店街。大正末期、西宮から神戸に水道管が通された。その上にできた道を人が行き来するようになり、やがてできあがった街。それが「水道筋」。
人が集まれば店も集まる。7つの商店街と3つの市場に500店以上が集まる神戸有数の商店集積地として発展してきた。
地元の生活に密着した水道筋は、ショッピングセンターでは味わえない、懐かしくあたたかな空気につつまれながら買い物や食事を楽しむことができる。
カジュアルな格好で一軒一軒の店に秘められた「こだわり」「やさしさ」「歴史」を実感しながら歩く水道筋おすすめの「水ブラ」を楽しんで欲しい。

スポーツとのコラボレーションプロジェクト「王子プロジェクト」に注目

2003年、アメリカンフットボールの拠点が西宮から水道筋商店街にほど近い神戸市灘区の「王子スタジアム」に移転した。
それに伴い、今までアメリカンフットボールに縁の無かった地域住民に対する“アメフト”の普及。逆に水道筋商店街を知らなかった選手、関係者、観戦に訪れたファンに対する王子地区や商店街のPR。そんな相互発展の姿勢から生まれた「王子プロジェクト」が見所。


 

プロジェクトには地元水道筋商店街のみではなく、スポーツNPOや他の複数の組織とコラボレーションしながらプロデュースされている。
スタートはアメフト関係者と商店街のみの活動であった。ところが徐々に活動の輪が大きくなり、フラッグフットボールやチアリーダー教室など、地域小学校をはじめ広く灘区民の健康づくりイベントをてがけるまでになった。
2007年5月末より王子プロジェクトはさらに新しい局面を迎え、ICタグを用いた散策プロジェクトのICウォーク、さらにはあの“えべっさん”が“水道筋恵比寿”として登場するなど見逃せない。

フットボール

健康志向の商店街は味も健康
とうふ 藤本食品 とうふ 藤本食品

【とうふ 藤本食品】
ヘルシードリンクの代表格とも言える「豆乳」にさらにごまペーストをミックスさせたスペシャルドリンク。よく冷えたこのドリンクをグビっと飲んで健康力を高めましょう。コップにすれすれ一杯入れてくれるのはご主人のお人柄。

 
天麩羅 天助 天麩羅 天助

【天麩羅 天助】
あげたて天ぷらの匂いが辺りに流れる。カラっと揚げたてのをみつくろって夕食用に買うのもよし、さつまいもの天ぷらをその場でつまむのもよし。
たっぷりの油でサっと揚げているのでヘルシーです。
「揚がったよ〜」の声がどこか懐かしい。


【エルナード水道筋商店街】
アクセス: http://www.suido-suji.com
王子プロジェクトの
お問合せ:
エルナード水道筋事務所 078-871-1818

 やっぱりハイカラ「元町商店街」

     
 
元町商店街 元町商店街
元町商店街
 
  元町駅の南側を東西に伸びる“元町商店街”。神戸でも有数の店舗数を誇るこの商店街の発祥は今から132年前。参勤交代の大名行列が通る西国街道に2件の茶屋が出来たのが始まり。三宮に役所が移転するまでは、神戸港からの玄関口として栄え多くの客や外国人で賑わった。この歴史ある“元町商店街”の現広報部長に話を伺った。

神戸港の開港をきっかけに多くの外国人が入国し、ここ“元町商店街”には舶来品が多く集まった。今でこそ珍しくない外国の品々は、当時はまさに“ハイカラ”であり、モダンな店構えや最先端のファッションを多く取り入れた人々が往来。 日本で始めて本格的な鉄骨造アーケードを設置も行ったとのこと。多くの人々が集う元町商店街はいつの時代にも祭りの舞台だった。「みなとの祭り」が昭和3年に始まり、続いて様々な祭りを開催し現在の「元町夜市」や「元町ミュージックウィーク」に受け継がれている。「元町商店街にはここで生まれ育った店主が多くいる、イベントや祭りを開催することは日常的であり、誰かが声を掛けるとすぐに実行する人が集まってくれる。」と広報部長は語る。「アートイベントも音楽イベントも商店街の中から案が生まれ、たくさんの方々に協力して頂いています。」とのこと。都会の中心でありながらも古くからここに住んでいる商店主の結束が勢力的な活動になり、神戸の人々を楽しませてくれる祭りの舞台としての一面をしっかりと受け継いでいる。

イベントや催事も「さすが・・・」のスタイル
もとまちパレード

昔から祭りの舞台として人々を活気づけ地域を盛り上げた元町商店街では、現在でもほぼ毎月各所で様々なイベントを開催 している。中でも今年10周年を迎える「神戸元町ミュージックウィーク」はプロ・アマ、クラシック・ジャズと経験やジャンルを問わず音楽という枠組みの中で自由に参加、鑑賞することができる人気のイベントだ。その他にも「元町夜市」や「こうべもとまちアートウィーク」など独自のイベント活動に力を入れている。訪れる際は、イベント情報を事前に調べ て行けば、お買い物をしながら新たな一面を楽しむことができる。
※写真は元町パレード

 

風月堂本店ビル内にある「もとまち寄席・恋雅亭」がスタートしたのは、ビルが建て替えられた昭和53年。以後、毎月10日に開催され、この6月で346回目を迎える。上方落語界には6つの一門があり、それぞれカラーが違う。一般的に同じ舞台には一門会や独演会が多い中、「恋雅亭」ではすべての一門が同じ壇上に立つ。違う個性を持った噺を同時に鑑賞できるのはとても貴重とのことだ。また、人間国宝の落語家など有名な噺家も出演、さらに低料金で鑑賞できるのも魅力 である。演者と客席が近く、臨場感溢れる高座を楽しむことができる。
(公演の問合せ:078-734-3510)

もとまち寄席・恋雅亭

和洋折衷・温故知新の宝庫
丸太や 丸太や

【丸太や】
この呉服屋では音楽好きな店主のご夫婦が洋楽器をモチーフにしたオリジナル商品を展開。マーブル染めや藍染をが施さ れた生地にバイオリンやチェロの模様が描かれた帯や浴衣。着物の職人が絵付けしたTシャツやスカーフなど伝統的な着物に新たな発想を積極的に取り入れる。商品は作家や絵師に楽器をモチーフにすることだけを条件にあとは、自由に制作 してもらうことで伝統とオリジナル性が見事に融合し、神戸の町並みに合った、新たな呉服が生まれる。


 
デア クライネ ラーデン デア クライネ ラーデン

【デア クライネ ラーデン】
創業22年のドイツ雑貨の店“デア クライネ ラーデン”。ドイツ雑貨に惚れた先代が神戸でも紹介したいとの思いで開業 した。主な商品はフェイラーのハンカチやレースペーパー、ペーパータオルを多く取り扱う。ドイツに駐在所を設け、直接仕入れているので、要望があれば取り寄せも可能。これだけのドイツ雑貨を扱う店は少なく、神戸の有名な菓子店やパン屋もここの商品を利用しているとのこと。美しい模様のレースペーパはインテリアや便箋として使用するのもいい。


 
小原昇観堂 コハラショウカンドウ 小原昇観堂 コハラショウカンドウ

【小原昇観堂 コハラショウカンドウ】
古切手やプレミアムテレホンカードを多く扱うここはまさに趣味の店。店内には古切手やテレホンカード、記念コインやメ ダル、昔のお札などコレクターにはたまらないレアな商品が所狭しと並ぶ。日本で一番古いテレホンカードや明治時代の切手など貴重なものも多く取り扱う。入口の外にある多量のプレミアムテレホンカードからは時代の流れを感じることができ、見ているだけでも十分に楽しめる。コレクターでなくても一見の価値あり。


【元町商店街】
ホームページURL: http://www.kobe-motomachi.or.jp/
【神戸市内の商店街・小売市場のホームページを紹介】
http://www.city.kobe.lg.jp/business/promotion/commerce/shop/index.html