
「集めだしたら止まらない?!」 ユニークなコレクションの数々や、心ひかれる物に傾けられた情熱をご紹介。
今回の特集では、コアな神戸の熱い魅力をお届けします。
◆ 絵葉書が開くタイムトラベルの扉 「絵葉書資料館」

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神戸市垂水区、歌敷山。山陽電鉄「霞ケ丘」駅から海を背に丘を登ると、閑静な住宅街に小さな洋館がある。
「絵葉書資料館」のオープンは2004年。所蔵品は全て、収集歴20年以上という館長・藤野直計さんのコレクションだ。
膨大な在庫の一部を常設展示し、ユニークな絵葉書を
ピックアップした企画展も定期的に開催する。
絵葉書は、収集家個人の楽しみに私蔵されていることが多く、
資料館として公開しているケースは世界的にも珍しいという。
日本の絵葉書文化が開花したのは1900年(明治33年)。それまで官製だった絵葉書の私製が
認められ、以後、夏目漱石や竹下夢二など、時の文化人たちがこぞって絵葉書を発行した。
日本の絵葉書はデザインが多彩でユニークなものが多く、海外コレクターからの人気も高い。

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資料館の所蔵品は、日本手彩色、美術、すかし絵、海外の珍品など、絵葉書だけで1万枚以上。
だが藤野館長がコレクションを始めた原点は、日本各地の景観を今に伝える絵葉書だ。「日本の風景や風俗文化が失われるのは残念。何らかの形で残しておきたいという単純な発想です。」 と、館長は話す。
多彩な絵葉書の世界に分け入るうちに、コレクションの幅も日本の伝統文化全体へと広がった。

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20年以上絵葉書と向き合っても、毎日が新しい発見の連続だという。写真でもデザインでも、今までに見たことのない物に出会うのがコレクターの楽しみでもある。
膨大な所蔵品の分類やデータベース化といった作業は、藤野館長が一人で行う。日々数量との格闘だが、それでもネットからの購入などで所蔵は増える一方だ。
絵葉書の宇宙を探求するコレクターの旅は、今日も続いている。
| 所在地 | 〒655-0037 兵庫県神戸市垂水区歌敷山1-7-20 |
|---|---|
| TEL | 078-705-1512 |
| 開館日 | 木、金、土(不定休館日:盆、年末年始) |
| 開館時間 | 11:00~17:30 |
| 入館料 | 大人300円(高校生以上)/小人200円(小中学生) |
| HP | http://www.ehagaki.org/ |
◆ 最近おもちゃで遊んでますか? 大人だからこそ。 「有馬玩具博物館」

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神戸市を代表する観光地のひとつ、有馬温泉。
花冷えの雪が降った午後、温泉には入れなかったが、心温まる場所に出会えた。
有馬玩具博物館では、4つのフロアに約4000点のおもちゃを展示している。
各フロアでは色々なおもちゃを実際に触って遊べる工夫がされていて、手にとって遊ぶこと、そこから何かを感じたり学びとったりすることの大切さを伝えてくれる。

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博物館に展示されているおもちゃは、機能だけでなく見た目のデザインも美しい。収蔵品のほとんどが海外の製品で、博物館の設立に携わった西田明夫館長とゆかりの深いドイツのおもちゃがメインだ。
木材が豊富なヨーロッパでは、耐久性に優れ、温かみのある木製のおもちゃが多い。今も伝統的な技法で手作りを続ける職人たちの作品は、手入れをしながら十年、二十年と大切にできる良質な物だ。
- 日本では「おもちゃ=子どもの物」というイメージが強いが、本来“いいおもちゃ”とは、発想が豊かで遊び手の年齢を問わない。最初は戸惑っていても、館内のおもちゃに触れてみて、遊びに夢中になる大人の方もいるという。

博物館スタッフの雨宮和義さんは話す。「おもちゃは世代を限定するものではなく、遊び方もいろいろです。 博物館に来る時は一度おもちゃの概念を取り払って、ぜひ遊んでみてもらいたいです」と。

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大量生産が基本の今、ほとんどの物はすぐに捨てられてしまう。
自分が学び遊んだ物を、子どもたちの世代まで大切にできないか?
時代を越え、今に受け継がれるおもちゃたちを眺めていると、そんな思いが湧いてくる。
この場所に集うおもちゃたちが、有馬から遊びや物の大切さを問いかける発信の場であり続けてほしい。
| 所在地 | 〒651-1401 兵庫県神戸市北区有馬町797番地 |
|---|---|
| TEL | 078-903-6971 |
| 開館日 | 毎月第2、3火曜日(但し、臨時開休館有り) |
| 開館時間 | 9:30~18:00 (最終入館17:30) |
| 入館料 | 大人800円/子ども500円/3才未満 無料 |
| HP | http://www.arima-toys.jp/ |
◆ 見上げれば鉄人、振り向けば三国志?! 「新長田」 商店街回遊記
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町の玄関口・JR新長田駅から徒歩2分。若松公園にそびえ立つ身長18メートルの「鉄人28号モニュメント」 は、阪神・淡路大震災からの復興シンボルとして2009年10月に完成した。
仕掛け人は、新長田の活性化に取り組む「KOBE鉄人PROJECT」。
地元の商店主らが中心となり、神戸出身の漫画家・横山光輝の代表作 「鉄人28号」と「三国志」をテーマにした町づくりを進めている。
c光プロ/KOBE鉄人PROJECT2010
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鉄人モニュメントを南へ下ると、大正筋商店街の南端に「KOBE鉄人三国志ギャラリー」がある。
ギャラリーでは、『趙雲(ちょううん)』のブロンズ像や三国志のテーマ展示、横山光輝氏のプロフィール展示、 鉄人モニュメント建設の資料などを設置している。
併設のギャラリーショップでは、KOBE鉄人PROJECTのオフィシャルグッズ、三国志の専門WEBショップがプロデュースする三国志グッズを販売。三国志ファンでなくとも、見るだけでニンマリの楽しさだ。
- ギャラリーを南に出ると、六間道(ろっけんみち)商店街が東西に延びる。
ここから地下鉄・海岸線の駒ケ林駅の周りはもう、「振り向けば三国志」状態だ。
六間道商店街に限った話ではない。新長田中の商店街・市場に吊られた「三国志バナー」は200枚。武将の等身大オブジェや石像が随所に配置され、三国志の武将に扮した地元の商店主が新長田を解説する「三国志なりきり看板」がドンドコ設置されている。
バナーや看板を辿って歩くと商店街を一通り回遊でき、無料配布の散策マップを見ながら食べ歩きもおすすめだ。
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いまや記念館級のコンテンツを投入した町は、商店主らを筆頭にじわじわと、だが確実にテーマ色に染まっている。復興にかける思いを集め、新長田という町全体が、体験型ミュージアムになりつつあるのかもしれない。
| 所在地 | 神戸市長田区二葉町6-1-13 アスタくにづか6番館東棟1階 |
|---|---|
| TEL | 078-641-3594 |
| 開館時間 | 10:00~17:30(グッズ販売は17時まで) |
| 閉館日 | 水 |
| 入館料 | 無料 |
| KOBE鉄人PROJECT | http://www.kobe-tetsujin.com/ |



























